仕事でペネトレーションテストをやる必要が出てきたので。

OWASP ZAPとは

オープンソースのセキュリティスキャンツール。

Webアプリケーションの脆弱性診断に使用される。

OWASP ZAP の特徴

  1. プロキシサーバとして機能: ZAPは、ユーザーのWebブラウザとターゲットWebアプリケーションの間に入り込むプロキシサーバとして動作し、すべての通信を監視・記録します。これにより、アプリケーションに対するリクエストやレスポンスを確認し、不正な挙動や脆弱性を発見することができます。
  2. 自動スキャン機能: Webアプリケーションに対して自動的に脆弱性スキャンを行い、クロスサイトスクリプティング (XSS) やSQLインジェクションといった一般的な脆弱性を発見します。
  3. 手動テスト機能: セキュリティテストの経験者向けに、手動で脆弱性を検証できるツールが多数用意されています。これには、HTTPリクエストの変更や再送信、インジェクション攻撃の実行などが含まれます。
  4. プラグインの拡張性: ZAPには多数のプラグインが存在し、脆弱性診断を強化することができます。また、新しい攻撃手法や脆弱性タイプが発見された際には、コミュニティによって定期的に更新されます。
  5. クロスプラットフォーム対応: ZAPは、Windows、Linux、macOSなどの主要なプラットフォームで動作します。

使い方の例

  1. WebアプリケーションのURLを指定してスキャンを開始。
  2. ZAPがプロキシサーバとしてリクエストやレスポンスを解析し、潜在的な脆弱性を報告。
  3. 発見された脆弱性に対して、詳細な調査や攻撃シミュレーションを行う。

主な機能

  • Passive Scanning: リクエストやレスポンスを監視し、非侵入的に脆弱性を検出します。
  • Active Scanning: 積極的に攻撃をシミュレートして脆弱性をテストします。
  • Spidering: アプリケーション内のリンクをたどって、自動的にサイト全体をクロールします。
  • Fuzzing: リクエストパラメータに対してさまざまな入力を送信し、脆弱性を検証します。

インストール

インストール環境:Windows10

要件:Java Development Kit (JDK) または Java Runtime Environment (JRE) が必要

Java Development Kit (JDK)インストール

https://www.oracle.com/java/technologies/downloadsへアクセス

javaインストール画面

Windowsタブを選択し、x64 Installerをダウンロード

インストール画面

インストーラーを起動する

基本的に次へをクリックでよい

OWASP ZAPインストール

https://www.zaproxy.orgへアクセスする。

zapインストール画面トップ

Download Nowをクリック

zapインストーラー画面

Windows(64)InstallerのDownloadをクリック

owasp zapインストール画面

インストーラーを起動

こちらも次へをクリック

インストール形式

今回は標準インストールを選択

次へをクリックしていき、完了すればOK

OWASP ZAP設定

インストールできたら、OWASP ZAPを起動する。

モード

javaの許可

初回起動時にJavaの許可画面が出たら、許可をクリック

owasp zapモード

左上にモードが出ているが、標準モードだと指定URL以外のURLへの攻撃も行う可能性があるため、プロテクトモードに変えることを推奨

プロキシ

ツール>オプション>Network>Loal Servers/Proxiesからポート番号を変更する

chrome

ブラウザ側のプロキシ設定(今回はChromeを使用)

Chromeウェブストアからproxyと検索する

proxy switchyomega

Proxy SwitchyOmegaを選択

拡張機能に追加されると上記の画面が表示されるので、PortのServerをlocalhost、OWASP ZAPで入力したポート番号を入力する

proxy setting

右上でピン止めしておき、proxyを選択できるようにしておく

(System Proxyがもとのプロキシで、ProxyがSwitchyOmega)

証明書インストール

証明書

OWASP ZAP側で証明書を作る

ツール>オプション>Network>Server Certificatesを選択

生成をクリックする

上書きするか聞かれるので、はいを選択

証明書ウインドウが出るので、詳細タブからファイルにコピーをクリック

証明書インストール

次へをクリックし、証明書をローカルにインストールする

ブラウザに証明書設定

Chromeの設定から、プライバシーとセキュリティ>セキュリティを選択

証明書の管理をクリック

証明書ウインドウが開くので、信頼されたルート証明書機関タブからインポートをクリック

次へクリックして、先ほどインストールしたファイルを選択する

警告

警告が出ても、はいをクリックする

インポート完了すればOK

設定完了画面

proxyを切り替えて、OWASP ZAPの履歴にブラウザの履歴が出てくれば、設定は完了


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